ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

一年前は。

・一年前の今日、京都はタイトルを奪取してしまった。浮かれまくって、オフがズレ込み、運も絡むトーナメントで勝ったくらいで天狗になって、補強もせずに、気付けば降格、そんな一年が過ぎた。セレッソ大阪×ジュビロ磐田セレッソは鹿島戦同様序盤から積極的にプレスを掛ける。決定的なチャンスも作るが点が取れない。お互いにシュートすら打てない時間帯が続く。そして後半二十分過ぎ、中山隊長投入。セレッソはよくやっていた。流れも向いてきていた。が、隊長投入で一気に場の空気が変わる。国立がうねる。そして後半26分、隊長→前田→グラウのホットラインでグラウがDFを振り切り決める。決定的な点が入ったが、グラウが喜び勇みすぎて非紳士的行為でイエローを貰う。後にこの一枚が大きく響く事になる。そして気付けばグラウはセレッソ西澤を引き倒していた。二枚目のイエロー。すなわちレッド。ジュビロは土壇場で10人に。俄然活気付くセレッソ。俺的萌え徳重が左サイドを切り裂く。シュートをふかしまくったおっちょこちょい森島は右サイドを駆け上がる。正に怒涛の攻め。ロスタイムにはバロンと西澤を狙った縦パスが鬼のように入る。入る、落とす、決められない。試合終了。またしても無冠の帝王を維持してしまった大久保嘉人。一位以外はドベと同じと彼は思っているだろう。A代表、無得点。過剰な期待は酷ではなかろうか。壇上で天皇杯を授与され喜ぶジュビロイレブンを見つめる森島とバロンの目は明らかにTVで流してはいけないレベルの目であった。そして天皇杯関西クラブ保持者は唯一サンガだけである事は守られたが‥そんなんどうでもええわっ!J2落ちとんねん!

・初詣に行く。花見小路で着飾った頭の悪そうな子を道の真ん中に並べる頭の悪い親が道の真ん中に機材を並べた頭の悪いカメラマンに写真を撮らせている。自分の子は、世界中の誰でもがかわいいと思っているから、少々の事は許して貰えるだろう、とでも思っているのか?「矮小で醜い愚物に寧ろグロテスクの美を見つけよ」。誰かの引用(意訳&省略)だが、そう考えてやり過ごさなければならない事があまりにも多過ぎる。ガキの件だけでは無い。殆どの人間が、自惚れている。そしてその根拠となる才能は、力は‥そんなものは何も無くとも唯我独尊にどっぷり浸かっている。目障りだ。息が詰まる。ヘドロの溜まった深海の底をイメージする。思考不全。死ぬまで続く無神経の波。或いは死してもか。

・どうでもいいが退屈な正月番組で最も退屈なものが元旦に行われる、「懐かしの名曲」の類だ(別に年中やってるか)。「何でこの時期毎年毎年こんなんやるんやろなぁ」の問いに即答で父親から帰ってきた「みんな懐かしみたいんや」。過去を振り返ってみても、俺には何も無い。在るのは腐った記憶と罪だけだ。蔵出しで制作費をケチって誰かが儲けているだけにしか思えない。その誰かが誰で、いかほどの金額かなんて事はどうでもいい。宇宙は膨張している以上にどうでもいい事だ。

・今日明日明後日でゴッドファーザー三部作を流し切る男前朝日放送。今Ⅰが流れている。仁義なき戦いと筋は変わらない筈なのにどうしてこうも違うのか。シチリア音楽が哀愁を呼ぶ。ばい♪ばい♪哀愁でぃと♪俺、こんな歌知らんで。何歳やねん。ゴッドファーザーのテーマを入場曲にしていたミッシェルはもう居ない。永遠に新作も出ない。チバの目には溢れる程の悲しみ。あの次元の曲を書き続けて、あれだけの事を為しても、あの人はまるで満たされない気がする。完全に絶望すべき事柄を叩き付けられて、立ち向かう事の出来る人と、そうでない人がいるような気がする。ザック・デ・ラ・ロチャや吉野寿の様に立ち向かう事の出来る人と、ジミ・ヘンドリックスカート・コバーン、そしてチバの様に死に向かいたがる、或いは全てから逃げようとする人がいるように思う。戦わなければならないのも、戦いを放棄して諦めようとするのもよく分かる。両方がよく分かってしまうから、尚更辛いのかも知れない。戦わなければならないし、今すぐ死ななければならない。分かっている。全部分かっているつもりだ。だが所詮はつもりか。成し遂げていない者が言う事では無い。それも分かっている。