ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

  • 定時退社日。帰り道の綺麗に咲いていた筈のツツジが枯れてしおしおになっていた。私はこの花と自分を重ね合わせていた。ああ、つい先日まではあんなに生命の輝きを眩しいほどに放っていたこのツツジたちでさえ、しおしおに朽ちて枯れて地面に落ちて屍拾う者無し、アリ昆虫微生物に分解され誰にもその存在があった事を記憶すらしてもらえない。来年生まれ落ちた花も、それはまた、別の生命体。今枯れて落ちた花と来年咲く花は違うのだ。死。
  • いつも親切に気を使ってくれはる隣の課の同い年の兄ちゃんにまた俺の大嫌いな所帯についての話を降られた。「結婚とか、どうしはるんですか?」お前の知った事かクソガキが死にさらせ。「いや〜、当分、ぶら〜〜っとしてますねぇ、ぶら〜〜っとぉ」おのれこいつ俺にそんな話さすな殺したろかこのガキ「で、そっちはどんな感じですか(棒読みing)」「えっと、来年位ですかね」「ハイ、ソウデスカ」。「でもぶら〜〜っとしてはったら○○さんみたいに独りで歳取ってっちゃいますよぉ〜」知るかボケが。そうなっとんねん。お前らなんかヘラヘラ乳繰り合っとけドアホが。んでもって「できちゃいましたぁ〜♪」とか抜かして人生の墓場に迷い込んでめんどくさくなって子供を赤ちゃんポストに放り込んでおのれらの手で生み出したクソガキを心神喪失に手を触れず追い込んで殺人者にでも育て上げれば良いのさ。薄っぺらだよ。ちっとも羨ましくない。
  • あまりにダルいのでその後トイレにこもった。鎮めるのに15分位掛かった。いやていうか戦ってたんだけどトイレでね。自分との戦い。内臓との戦い(アホ)!
  • それからずっともうどうでもよくなって、しかもやる事為す事面倒で設備もしょぼくてイライラしっぱなしでとは言えそれしかないのならそれでやるしかないので知恵を絞ったりする作業がことごとく神経に障ってイライラした。全てが猥雑で面倒で鬱陶しい。俺の余生に通ずるものがある。どだい、明日死のうが60年後死のうが本質的に変化が無いと結論付けられている暮らしの中で何かを見つける事など可能であろうかと俺は問いたい。これはきっと、来月でいったん契約満了になってるが、そこで派遣契約切られるだろうなぁとか思って相方を見たら「今日も仏滅♪」とか死にかけの力なき笑顔を浮かべていた。俺たちの大殺界は延々と続く。
  • 帰りの駅前コンビニでエビス緑を買って定時退社日の会社の人が同じタイミングで続々と終結するホームで独り臆病風を吹かせながら轟音で俺に死ね死ねと叫び続けるipodちゃんと一緒に空を眺めていた。たなびく雲が、なんとも言えず綺麗だった。
  • 燃えろ。このギターノイズと共に燃えてしまえ。記憶も、感想も、俺の身体も精神も。俺の音楽と、俺に関わった日と全ての俺に関する記憶よ。この世界に俺は属さなかった事にするべく炎よ燃え上がれ。燃えて燃えて、燃え上がれ。燃やし尽くしてしまえ。エビスビールに引火して、俺の肺と胃を焼き尽くせ。俺の錆びた脳細胞を焼き尽くせ。日々、瞬きするのと同じ頻度で絶望を感じ死を願う俺の全細胞を破壊し尽くせ。
  • ipodちゃんはMDより音量がデカいので好きだ。鼓膜を吹き飛ばすべく、日々人の少ない部分では音量全壊で聴いている。鼓膜が吹っ飛べば職に就くこともままならなくなる。終われる。
  • キチガイの家族は所詮キチガイ、と言われないように世間体を気にして生きています。嘘付けカスが!気に入らん奴は片っ端からぶん殴って生きてるわ!
  • 枯死するツツジを見て思う、このまま朽ちて年老いて醜くなって行くだけの人生に価値は無い。こんな、あまりに酷い仕打ち。とはいえ、怒りをぶつける相手もいない。自分を破壊するしかない。瞬きする数だけ死を願い続ける日々が後何十年。
  • 帰宅。晩飯の酢豚の手伝い。作る。酔ってるから手伝いとか率先してやる。轟音と炎の中、妹に酔いに任せて「しねーーーー」って言ったら「○○して」って聞こえたみたいで必死で晩御飯の準備してくれた。ごめんな。アタマなでといた。すみません。母親にも言わない。ずっとそばにいるけどあの人は僕の何もわかってない。死んだオバハンの方が理解力があって俺のことを分かってくれていた。どうして俺じゃなくお前が死んだのよ。いくらでも変わってやったのに。くそったれ。
  • 駅でエビス緑を飲みつつたなびく雲を見上げながら、思う事は、何も無い。願っても望んでも憎んでもどうにもならない。ただ昨日と同じ、明日があるだけ。イモ判で捺されて行け。みっともなく。