ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

東京。性別。破壊。

・四条へ行く。ひとしきりウロウロした挙句、初めて新京極のユニクロへ行く。最近の若者が良く着ている、あの、フードに「ふわふわ」の付いたコートが欲しくて、普段殆ど入ら(れ)ない服屋に行く。どうも若者が大量におる空間は耐え難く、また服はあるものを着るというピーコにシバき回されそうなレベルなので、足が向かなかった。カナートのユニクロはまだ入りやすく、徐々にリハビリを兼ねて(何の?)ユニクロに慣れていっていた所である。しかし新京極ユニクロ、カナートに比べて狭い上に若者率が高く(当たり前か)、長時間の滞在は生命の危険を孕んでいた。しかも欲しかった「ふわふわ」付きコートは無かった。寿命を削った上で目当てのものも無く、ぐったりしてきた所でHMVへ行く。ビブレが経営破綻してロフトがビブレのビルごと買い取ったおかげでビル内部はまっきっき。来る度に目がチカチカするこのビルの最上階にHMVがある。ビブレからロフトへの改装中は最上階以外は全ての階がシャッターで封鎖され、それはそれは荒涼とした雰囲気を醸し出していて落ち着けるのだった。しかしそれも今は昔、失明の危機に怯えながら最上階へ。なんとなく探しているCDを一枚発見する。しかしまた見るだけショッピングで去る。去ろうかと思ったがKEY楽器店に入る事にする。奥行きが長く、一度入ったら何か買わない限りは出られないようなつくりになっているこの店。入るのにいつも億劫になる店に勇気を出して入り、何も買うつもりも無いのにうろつく。エフェクターを見てもどこにでもあるようなボスとワミーとファズフェイス。もっと違うもんを置いて差別化を図れよ。ただでさえ入りにくい雰囲気やのに。ベタなもんしか置いてない京都の楽器屋群。ちょっとは考えたらどうだろう。一念発起して前から悩んでいたカポを買うことにする。値段的に凄く悩んでしまった。300円。とっとと買え。レジへ。一人がめっさ電話しててもう一人は何かの本を読んでいる。電話している方は俺に気付くがレジにいる方は下を向いていて俺に気付かない。「すいま‥」「もしもしぃ!?」。呼吸を整え、「すいま‥」「もしもしぃ!?」‥‥‥。三度目の正直、「すいません」「はい!!」300円でここまで楽しめたら良い方かも。カップルだらけのエスカレーターを下り店を出る。裏寺通を北上しながら小はるの跡地を通過する。そして十字屋へ(本日二度目)。入る前に過去にバイトしてた店のパートのおばさんに会う。挨拶で通過する。名前が、分からない。あれだけ、飲み会に行って、あれだけ色々な事があった店で、あれだけ心に傷を負ったのに、心を通過してしまっている。名前を思い出しながらこっそり地階へ行く(誰も気にしてないのにレジの人とかに顔を覚えられるのを怖がって居る。そのくせ日に二度も行ったりする。結局今も名前は思い出せない)。ギターを見る。レスポールにはやはり興味が湧かない。無能が持つギターな気がする。手の届かない所に掲げられたカスタムショップ製ストラトとテリーを見上げる。丁度物理的なこの位置が、ギター様と俺の位置なんだなぁと実感。メン募を見る。未だにずっと同じような、猿真似しましょうみたいな勧誘が貼ってある。一回とて、趣味に合うものは見たことが無い。興味を引かれるものも無い。自分で事を始めなければやはりダメか‥。二階へ行く。欲しかったTim CullenのCDを発見する。更に試聴台に発見。地味に試聴台のラインナップが変化していくので足繁く通わなければいけない。本当に稀に音楽があるので。試聴する。‥うーん、年を取り過ぎたか。少し緩過ぎる。Drawerの輝きには敵わない。Summercampがピークだったようだ。Summercampは聴いた方が良い。少しがっかりしながらタワレコに向かう。オーパのエレベーターは明らかに少なすぎ。最上階に行きTokyo sex destructionというちょっと口頭では尋ねづらい名前のバンドのCDを購入する。前々から目をつけていて、CDに銘打ってある「MC5に対するスペインからの回答」は伊達じゃない。こんなに良かったっけっか?最近カス以下の、本物が一つも存在しないロックンロールムーブメントが流行っているが、そんな物を聞いて脳を腐らさせてる暇があるなら是非こちらを聞いて欲しい。気合の入った情熱的なロックンロールが聴ける。