ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

携帯から

  • 静岡〜由比。かなり歩いた。
  • 暑い一日。昨日は夜ざざ降りだったので何も食べず寝た。起きてまず登呂遺跡へ。住宅街の中にぽつーんと古代の住宅街が。なんじゃこれ。正直公園と変わらん。犬の散歩とか普通にやってるし。拍子抜け。もっと発掘とかやってんのかと期待したのに。まぁ掘り起こされ切ったわな既に。そして型染めに生涯を捧げたらしい方の美術館を散策。明るい色彩感覚。一般的という意味でのポップアート。俺には全く無い感覚。そういうものも素晴らしいなと今は思える。晩年までカレンダーを制作されていて、それがまたいちいちポップでかわいらしい。色彩感覚や、デザイン感覚があれば、絵が描けたら良かったのになと少し思う。
  • 静岡駅に戻り、わざわざ静岡に来てまで芦屋発祥のパン屋でパン買っていつもの歩き食べ。さすが芦屋マダムが認めた味。旨いわ。適当に言うてるけど。
  • 駿府公園へ。シグルイであのキチガイ殿様がいた場所。まぁあれは史実なんだろ?違うのか?まぁ徳川家の誰かが居たのかも知れんな。しかし今ではお堀と城壁の一部を残すのみで、後はすっかり公園である。母子連れが鳩と戯れている。思わず微笑む。向こうも笑顔。見ず知らず、一期一会、二度と会わない者同士の心が通じ合う瞬間。
  • 駿府公園を抜け南下。静岡鉄道を横目に幹線沿いをひた進む。暑い。が気分は良い。マイヴィトリオールとアークエネミーのバルカン砲の様なリフが映える。血がたぎる日。
  • 相変わらず迷いながらだが進む。交差点を左にそれ、ふと空を見上げると富士山が。おっと声が出そうになる。今日はこれから富士山づいた日になる。
  • 14時頃清水駅。パン2個ではさすがにダメなのか、日射病か、グロッキーになって来たので昼食。店を出てもイマイチだったので、ここは糖分や!と、清水なのに長崎カステラを看板に掲げてる若干フザけた店があったのでそこで悩んだ挙句栗饅頭。おばちゃんと「東海道この店の前の道であってますよね」からまた歓談が始まる。「興津で宿とろかと思うんです」「明日から天気崩れるから興津の向こうの由比まで歩き。サッタ峠から富士山見とき」「あっそうか明日は雨か」。なら行くか、と決意も新たに、がんばりまい〜ん、と気合いを入れておばちゃんに礼を言い店の前で信号待ちしてたら「これも持って行き!」とマドレーヌをタダでもらった。マジで遠慮したんだが普通に負けてポケットにねじ込まれた。そんなこんなの栗饅頭とマドレーヌはめちゃんこ旨かった。気持ち入ってるからな。旨いに決まってる。そしてそのおやつが効いたのか体調は徐々に持ち直す。
  • 興津も若干資料館あるっぽいがスルー。また次回の楽しみに置いとく。そして興津宿のはずれからは潮の匂い。海だ。川を渡ったら左折。民家の間をすり抜けサッタ峠へ。墓から急激に坂になる。何の墓だろうかと戒名読んでみたら昔の軍人の墓だったので全方位に合掌。
  • 峠道と言えど、最早散歩コースとして確立されてるのでさほど大した事は無い。階段もあるし、若干段差の大きい階段の手前には板や木片が一段ずつ配置され、スムーズに登り降り出来る様に配慮されている。峠道入口付近の民家の壁にグーグルマップで地図を貼ってくれてたりする、そのもてなしの心がうれしい。白須賀のおっちゃんは「良く道がわからないと言われるんだけど金がないからなかなか対処できない」って言うけど、紙切れやカマボコ板に道だけ書いて貼れば良いだけの事だからねぇ。ほとんど経費掛からんと思うんだが。現にここの人らはやってくれてるしな。まーあのおっちゃん天下りだったのでそんなお上から予算引っ張ってくるみたいな発想しか出来んのかな、と悲しい事を考えそうになったので思考を辞めた。
  • 木の板で絶妙な高さの階段になった場所を悠々登り、坂を登ると海!半島が見える。多分伊豆なんだろうな。そして富士山。峠で富士山休憩。まいんちゃん見れんがまぁ富士山は今しか見れんし。しばらく富士山を見つめて黙る。心も体も黙る。無である。由比は海も山もある。きっとまた来るだろう。そしてまたここから富士山を眺めたい。現代の俺ですら富士山見たらテンション上がるのだから、昔の人の喜びはいくばくか。
  • しばし富士山を堪能し、下山途中にも何度も富士山を堪能。素晴らしい。文句もねぇ。さて由比で宿を探さねばだが、ガイドブックに乗ってる店は駅のまだまだ向こうで辺りも段々暗くなってきたので焦り出す。車はまぁまぁ早いし怖かった。かなり歩いて川の手前の西山という割烹旅館に泊まる。桜えび料理が旨いわ。生、酢味噌あえ、素揚げ、かき揚げ、すき焼き風卵とじと多彩な桜えび料理。刺身も塩辛もかなり旨い。参りました。
  • 風呂入って酒飲んで旨い料理。今死にたい。今撃ち殺してくれ。それ位良い感じだ。明日は沼津か。出来れば三島まで行きたい。日曜は箱根踏破で小田原入り。これが目標。終わりが見えてきた。嬉しくも悲しくもある。祭の終わりはいつだって寂しかったじゃないか。