ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

惨殺事件に思う事

  • で、昼休憩中にやってた事はずっと加藤のニュース読んでた。ずっと。ニュースでこんなに心を揺さぶられた事は無い。いつも、「どっかの誰かがどっかの誰かを惨殺した」とかだろ。加藤のニュースは違う。あれは俺なんだ。明日の俺だったかも知れないんだ。
  • 先に言うが、アホでも分かる事だが、あらぁ許されるもんじゃない。じきに死刑判決が出て彼は殺されるだろう。それでいいと思うし、妥当だと思う。でももう、戻らないものがある。戻らないものは、大き過ぎる。
  • 加藤の話を読んで行くとどんどん引き込まれる。これは、俺そのものじゃないか、って。生きる為に何も無くて、どうしていいのか分からんくて、でもどうにも出来んくて、自虐へ。コップに水を入れ続けると溢れてしまうように、遂には周りに攻撃の矛先を向けたんだ。今後何をどうやっても、償い切れない形でな。
  • 彼は車が趣味だったそうだが、なんかその辺も、人間でなく音楽を愛した俺と変わらない様な気がしてきた。どんどん孤独に、ハマってったんだろうな。
  • でも俺は、殺さなかったよ。その後どうなるか分かってたからな。そんな事も、分からなかったのか!?お前は!!アホが!!
  • 彼をなじるのは簡単だ。だが共感しろなんて言える訳も無い。落ちた奴にしか、分からないんだ。でもやった事はどんな理由があれ、間違いだ。
  • あいつになんか言いたかった気もする。言った所で、遅かれ早かれこうなったんだろうけど。悲しい。こんな俺のような奴がいたなんて。で、潜在的にこんな奴はいっぱいおる気もする。それも、悲しい事だよな。
  • 今「言ってやりたかった」を「言いたかった」に変えた。「○○してやりたかった」、「〜〜してあげたかった」、って言いまわしは、好かんのだ。分かるでしょ?行動内容は同じかも知れないけど、俺には違うように思えるんだ。
  • 昼休み、泣きそうになりながらニュースを読んだ事なんて、なかったのによ。
  • そうして色々考える。穏やかな気候で、過ごしやすかった今日という日でよかった。考えがまとまりやすい。
  • とある方がいて、その方は今もしょっちゅうライブをされていて、今や出欠の返事もしなくなった俺にもしょっちゅうお誘いのメールを入れて頂くのである。正直人のライブどころではない自分を誘うのに、どうしてそうご熱心なんだ?集客の為?ノルマ?ダメな私に頑張っているご自分の姿を見せ付けて引導を渡したいの?と穿った事を考えてしまう自分がいた訳だが、その方も過去にバンドされていて、そのバンドがなくなる時ら辺とか結構ヘビーな感じの日記ばかりアップされていて(頻繁に「俺には友達がいない」というフレーズが出ていてホントに心配した。彼の周りの人はみんな心配してたと思う)、こちらも随分心配したものだが、そう言えばああなんかひょっとしたら、そういう所から、近い経験(想像です)から気を使って頂いて、心配してもらってるのかなとか考えたら、いや考えられるようになれたというのが正しいか。そうだったのかもしれないな、と目からうろこなワケで。そうか、そうだったのかもしれないな、と思っていた。それが真実でなくてもいい訳で。ああなんか、心配掛けてたかも知れないな、申し訳ないな、とか思ってた。
  • でも今は到底人のライブに行く気にはなれないので行かない事にする。色々、自分の事が片付くまでは最低無理だろうと思っている。まずどのツラ下げて行くんだってのがあるので。そう思わなくなれたら、こそっと行ってこそっと帰るかも知れない。そんなスタンスですがすみませんとしか言えないけど。
  • 僕は英才教育を受けた訳でもなんでもない、ただのアホぼんだけど、まぁ色々と、諦めざるを得ない事があったりで、それにすごい、傷付いたりしたんだけど、どうする事も出来ないし、その状況を打ち破る事が、不可能な状態で、でもそのレールに乗ってしまえば、確実にやりたい事は出来なくなる訳で、今となっては何がやりたかったのかなんて、サッパリ分からないのだけど、そのレールに乗る事は、確実にゴメンだって感じだったので、高校の頃はとても悩んだ。答えの出ない問いに毎日毎時間毎分毎秒毎刹那挑んでは殺された。何をやっても、ダメな時はダメだ、と、無力感に苛まれる事にもなった。諦める事に慣れていった。どんどん夢を抱かなくなって、遂には何も感じなくなった。今この場から、消え去れればいいのに。俺と関わった人全ての記憶から俺に関する情報だけ消し去って、「なかったこと」にしたい。ずっとそればかり、願って生きてきたんだ。
  • それでも色んな出会いがあり、出会う人出会う人から可愛がって貰ったり、面倒を見たり、こいにおちたりしたんだけど、こいが、どうも、うまくいかない。まずどうして良いのか分からないし、普段他人に何も求めずに生きている分、なんかいつも、例外のケースなく100%、おかしな事になって崩れて消えた。その度に打ちひしがれた。よわい。もろい。それだけの事かも知れない。でもまぁ、それでもなんとなく、上辺だけはやってこれた。「あざむいているな」「ダマしているな」こんな感覚は消えなかったけど。人間なんか3つ位しかタイプがいなくて、適当なあしらい方を知っている、と思っていたからだ。そして事実、それはうまく行っていたからだ。見かけ上は。
  • そしてその「だましている」自分と、変わらない根底の自分とがどんどん乖離していって、なんかちょっと、あいつは自分じゃないんだよな、から、憎悪の対象となるまで、ゆっくりと時間を掛けて、膨らんでいった。
  • そうして今、もう何も無い、生きる為に何も無い、この先は崖以外無い。道も何もあったもんじゃない。決められた人生を、環境の所為で定められた俺が間違っても望まないだろうレールしかなく、そこを走るしか選択肢が残されておらず、残りの人生は、身体を捧ぐのみ。でも心は俺のものだ。誰にも渡すものか。だがその心も、望まない暮らしの連続でどうやらガタが来て崩壊したようだ。もう、何も無い。生きる為に何も無い。希望も無い。望む事も許されず夢を見るのもはばかられる。解放されたい。自由になりたい。そのために死ぬ以外に無い。そう思って生きてきた。アイツと変わらない。俺はアイツは殺したか殺してないかってトコ以外は全て繋がるんだ。アイツは明日の俺だったかも知れない。本当にバカな事をやったもんだ。泣きそうなんだよ正直。感情を無くしたと思っていたこの俺がだ。ニュース読んでこんなにも感情が湧いて出てくるなんてなかったのこれまで。だから俺の周りの心優しい人達は、ひょっとしたらその比じゃなかったんじゃないか。そう思うと、申し訳ないな、と思う。何を償えるか、何が出来るわけも無い。もう関わる事も無いのかも知れないけど、今、俺は一歩踏み止まって、そう思っているんだ。
  • ‥少し、休もう。