「いつも親切にしてくれてありがとう！」
と今日で最後の本当にいい人から別れ際に言われた。俺には勿体無い言葉。馬鹿ほど呑んで馬鹿ほど笑った。チーフは全然酒呑めないので最初の一杯でもうグロッキー。最近の人は飲まないねぇ。俺はひたすらに飲んでへらへら笑っていた。いい加減に何でもやり過ごしてヘラヘラ笑ってるのが好き。酒がうまい。うまい？血の味しかしないのに。酔うために呑んでいる。酒は飲み下している。そう、そんなもんだ。寂しい。いい人がまた一人去る。俺は腐ってしまって。何も出来てやしないのに。何がどうだか分からない。無神経に囲まれた日々が光速で流れていくだけ。愛して欲しい。
