ゆっくりいこう

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江戸の旅2

  • 新大塚駅から程近い所に大塚公園ってのがある。適度に広く、またさくらも多く、のんびり出来る所だ。女の子とメタボ気味なパパが鉄棒で逆上がりやってた。あれ昔出来なかったよな。逆上がり出来たら、なんかちょっと世界が変わって見えたような、そんな経験ない?俺は若干あるんだけど。もう遠い記憶の底なんだけど。アレ腕がコツやよね。地面蹴り上げる時に腕も引かないと。
  • 酒の代わりにポカリ、寝起きは酒よりポカリ、って事で花見ポカリで和んだ後に歩き出す。新大塚から北東に少し歩けば巣鴨に行ける筈だ。そう思って歩き出すも一向に着かない。やたらに果物のなってる木や、筑波大附属小学校の横を通り、少年野球を横目でチラ見しつつ、進む。千石とかそういう地名が見える。どう考えても迷子だし地図見てもよく分からないのでもう何も考えずに進んだ。植物園前って所からてくてく歩いて幼稚園の横を抜け、春日って駅に入る。入る前にやたらと「信号渡って反対側の入り口から入った方が良いですよ」って執拗に張り紙してあるのでイラっと来て当然そのまま突き進んだらかなり面倒な道のりになっていた。たまには誰かに従うのもいいな。無理だろうけど。
  • 御茶ノ水でとある方と待ち合わせる。遅くなりそうという事なので、また例によって御茶ノ水橋でぼけっとしてたらいらっしゃって待ち合わせ場所にダッシュ。id:lluviaさんと出会う。若干自分が持ってたイメージとは違ったけど、それがいい意味で良かった。喫茶店で色々なお話をする。途中、俺がドンピシャで傾向を見抜いて相当に気持ち悪がられる。すいません、分かっちゃうんです。てへっ、とか言っておいた。なんとなく分かってしまう事が、あるんです。
  • 喫茶店の照明が急に暗くなり、晩飯モードへ移行した。京都にもあるチェーン喫茶店なのに全然知らず普通に驚く。誰か誕生日なのかと思ったがそうでもなかった。神田のさぎそばに移動して、おそばを食べる。女将さんみたいな人が注文を百人一首みたいに朗詠するから面白くて、かるた取りの人のマネしてた。ぺしってテーブル叩いてんの。おこちゃまねぇ。
  • そばといえば酒だろう、と通ぶってひやを頼んで二人でちびちび飲む。相性の良い人と飲む酒は実に旨い。この二日、旨い酒を堪能出来た事が普通に嬉しい。酒は、何もなくても旨いもんだ。マズいと感じるなら、自分のどこかが淀んでいるのさ。これはるろうに剣心ってマンガで剣心の呑んべえの師匠のセリフ。その通りだなぁと思う。お銚子一本の冷酒できゃっきゃ騒ぐ二人。子供か。
  • 東京駅。新幹線のホームまで見送ってもらって帰る。そーいやいつも東京来たら誰かに見送って貰ってるな。だからあまり寂しくないのかな帰り際。東京は良い思い出しかないから好きだ。素敵な人達との思い出で埋まってる。京都は余り好きでは無い。酸いも甘いも詰まっとるからだ。だから俺は、特定の場所に行きたいとかは全く無くて、誰かに会いに行くのが好きなんだなと思った。その土地が少し歩けばどんどん風景が変わって行く東京ってのも大きいかも知れないけど。京都はダメだぜぇ。嘘です。まぁまぁの土地です。今回お世話になった御二方、案内するので良ければ遊びに来て下さい。ガイドブック片手に。