ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

レポ

  • フェスは銀杏→ばんあぱ→バンプの順で進んでますが逆順で。全ては銀杏のためにあった日。
  • バンプオブチキン。セッティングに時間が掛かり過ぎていた。藤原のギターチェックでは、紛れも無く「あー、藤原の音だよなぁ」って感じのギターの音だった。本番は、最近の曲が多くておっちゃんにはついてけん所があったのだが、やっぱ天体観測みたいな曲を持ってるのは強いな、と思った。一発で場の雰囲気を変えられるものを持ってるのは強いよやっぱ。普通に鳥肌が立った。ラストのスーパーノヴァも強いなあと。なんだかんだ言ってやっぱ良い曲だよなぁと。心動かされるまでは行かないけど(銀杏が凄過ぎた)、日本語はやっぱり伝わりやすい。後、観客の一体感ぶりに普通にヒく。手を左右に振るとかおっちゃんにはムリだ。見てたいもん。
  • the band apart。やっぱり何度聴いても好きになれない。イライラする。いつもの事だ。好きでも何でも無い音楽ではじんましんが出てイライラするものだ。でもまぁ心を閉ざしてしまってもしゃーないので、何がこんなにムカつくのか検証してみる事にした。自分にしては発展的だと思うが、単にヒマだったんだ演奏中。
  • まず歌が全然良くない。柔道王吉田みたいな人が歌うんだけど、さっぱり。メロディーもよう分からんし、詩も聴こえて来ない。声が好きでないのかも知れない。ハイスタみたいな声は好きでは無い。
  • the brownみたいに歌が風景と化してしまえば別に良いんだろうけどそうでもないようだ。やはり英詩が好きでない自分も評価基準の中にいるのかも知れない。それも別に個人の嗜好だからどうでもいいよ、ってのと、貴様等英雄気取りの外人かぶれかお前何人だお前その人生で数十年培った「日本語」を捨ててまで英語にこだわる理由はなんだ俺に分かる様に言えお前それで日本語を超えられると思ったのかそうならばその理由は?、ってのを永遠に行き来するんだろうね。
  • 曲の盛り上がりが盛り上がり切らない。ってのが感想か。もっとやっちまえば良いのになってのがあるよな。ハードコアを通ると頼んなく感じるのか。まぁ俺の嗜好だ嗜好。
  • 演奏は本当に上手い。が俺の中で「巧い」まで行かない。ベースの人の顔っぷりが凄かった。時折大画面で映るんだけどこれ民放で流したら絶対PTAが文句言ってくるんだろうなって感じだった。凄いんだけど本当にね。ドラム、ベース、モズライトは好きだ。柔道王が好きになれないんだろう。歌いらんのよな。インストにしちまえばいいのに。
  • 客の感想が全てなんでしょう。「うまいなぁ」って。そこしか見えないんだよ。
  1. skool kill
  2. 若者たち
  3. あいどんわなだい
  4. 僕たちは世界を変えることができない(多分)
  • 1曲目、skool kill。メッシュ入れたミネッティこと峯田率いる銀杏、いきなり全力で畳み掛ける。演奏は勿論一番ヘタい。ばんあぱと違う意味で何やってるのか全然分からない(そもそもチューニングもあやしい)。でもまぁ、当然そんな所どうでもいいわけで。曲の途中でもうヘロヘロになっている。X時代のヨシキも「1曲目でヘロヘロ。セーブ出来ない」つってたのを思い出す。そして峯田、芝生へダイブ。笑ってたけど後に笑えない状況へ。
  • 雪崩れ込むように若者たちへ。歌詞もトぶ、演奏もトぶ、ズルズルのグチャグチャ。けれども全員が全員、自分を命懸けで押し出す事に終始している。こんな奴等に技術者集団が勝てる筈も無い。この人達にとって、音楽は命のやり取りなんだろう。楽しいなんて言ってられるウチが華なんだろう。自分にとって、音楽とは。様々な思いが去来した。
  • 「この中に、死にたい奴はいるのか!?いるなら言ってやる!ばーか、ばーか、ばーか!」そしてアカンベー。「俺は死にたくないんだよ!あいどんわなだい!」恋の呪文、唱えないでよ、って歌詞を男女別に歌わせていた。男が歌った時の峯田のコキ下ろしようが凄まじかった。歌わせといて「きたねぇなぁ」はなかろうw。反対に女子が歌った時の誉めようったら無かった。
  • 「2年前、俺はどん底だった」「この歌を歌う事で、俺が救われた気がした」そんな言葉からさりげなくアコギのストロークが始まる。「光」。そうして曲が進むに連れ確信する、ああこの人は、生きる悲しみを知っている人だ。劣等感の中に生きた人だ。俺と同じだ。崖っ淵に追い込まれて、それでも歩む事を止めない人だ。強い、強い強い人だ。俺も丁度2年前から、いやそれよりずっと前からどん底だ。「光」では自分の心を閉ざした後に、解放出来なくなる人の事が歌われている。圧倒的な現実だ。俺にとってこの曲はヘヴィ過ぎる。あまりにもシンクロし過ぎている。エヴァも動かせるほどシンクロしている。もう涙が止まらない。
  • ギリギリの人が歌うギリギリの歌はギリギリの人にしか分からない。余っている人には分からない。私は余っていると思う。日々完全燃焼したかといわれればNoと答えざるを得ない。その事実に辟易する。それでも涙は止まらない。歌いながら峯田も泣いている。相当な覚悟を決めた曲だ。限界を超えて自分を押し出している曲だ。試合上手ではない。死合に勝てる人だ。俺はやはりそうなりたい。自分の目指す道が明確になった。
  • ラストの曲が終わり、峯田はもう一人で歩けなくなっていた。スタッフの肩を借り、けんけんで帰っていった。脚には痛々しいテーピングやらが巻かれている。折ったな。そう思った。
  • 銀杏を聴いていると、俺みたいな薄汚れた人間でも生きていていいのかな、と思わせてくれる。俺はあんたらには命を預けられない、そう思ってしまったらもうダメなんだよな。誰のどんな音楽でも何%かは引いて見ているようにしている。今まで100%で浸透してきた音楽は俺には少ない。ジミヘン以降、もうそんな事もないだろうと思っていたが、そんな事も無い事がなかった(ややこしいのう)。やっぱ、芸術ってのは愛なんだよな。