ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

  • おばはんの墓へ行く。家の近所の寺とか、忌々しい中学校の前とかわざと通過しながら向かう。積年の記憶をごっちゃごちゃに引っ掻き回しつつ進む。
  • 五条坂人大杉。轢くぞボンクラ共。空のペットボトル持参で行く。バケツがないのだ。墓なのに。花を買えと言うクソ汚い花屋の戦略。お前等に屈するのは好かんのでいつもペットボトル持参。水を掛けてやる。オバハンに話し掛ける。だいたい墓に行く時は迷ってる時か打ちのめされてる時だ。やっぱり今生は幸せにはなれそうにもないよ、おのれはワシがキチンと結婚して家庭を持つとか夢みたいな事思っててくれたみたいだけど。病室で話した2言3言の言葉が脳内を駆け巡る。普段山程話してても心に引っ掛かる会話が無かったりするのに、2言3言の言葉のやり取りが死ぬまで残る事もある。思えば、不思議なもんだ。
  • 家に帰り、チャリンコを置いて街へ出る。人だらけ。生脚と巨乳だらけ。よろしいのぅ。発育状態が。発育ステータス。意味は無い。
  • いつもと同じコースを歩きながら考える。何故、音楽なのか。狭い世界を押し広げる為か。ぶつぶつ言いながら歩く。もうどうしようもない。幸福とやらには自分は永遠に縁が無さそうだ。活きる。命活。熱い陽射しの中で考える。そしてふと気付く、ああ、この暮らし、このつまらない暮らしに変化が欲しかったんだった俺は。
  • 元々そんな大した動機は無い。やりたいから。偉い人がパクられた後にするもったいぶった言い訳の様な大仰な胡散臭さは要らない。もっと素でいい。嫌いなものは嫌いでいい。好きなら全面的に好きと言え。
  • ギター氏と飲む。なかなか全員の都合が合わないのが寂しい所だ。ギター氏とはもう長い。1年位‥長くないか。でもまぁ、しょっちゅう会っている事になる。私の数少ない友人の内の一人だ。「1年掛かったなぁ」「そやねぇ」。具体的にライブ、の運びまで実に1年を要した。不思議と、落ち着き払っている。まるで誰かのライブを見に行くような、そんな緩さがある。何故だか分からない。もっとピリピリすべき事のような気はするが、そう思えば思う程緩くなって行く。何故だろう。心配事が無いからだろうか。ゆるゆるパンク。
  • チラシを見せる。こんな感じーって。いいと思いますーって。ギター氏には否定された事は殆ど無い。がしかし納得出来ん事には納得出来んと言う男である。たまたま道が同じなだけ。いつまでもつかいなこのバンド。全員が大統領‥チンケだな‥全員が神だからな。なんだそりゃ。俺は何の神だろう。女神かな。