普通の人の気持ちが
わからない。
飲み会やって、それはとても楽しかった。
あこがれの人妻と、同期とで、楽しんだ。
でも、人妻が、酔い潰れて眠ってしまった。
たまたまそこの二軒目に居合わせた、隊長とリーダーが、
助けてくれた‥というか、家まで人妻を送り届けてくれた。
まあ少し、ハイペースな飲み方をしていた。
なんか覚えがあるよこういうの。
隊長に「お前ら責任を取れよ」と言われて、まあ送り届けようと。
そういう感じ。
隊長は独身なので、俺を指さして、
まあ俺とお前は、独身だけども、と言い、
妻帯者の同期を指さし、お前は、分かるやろ?と言う。
酔い潰れた奥さんが帰ってきて、どう思うか、
良いですよ、と言ってくれる旦那さんならまだしも、だ。と。
そこで同期は頷き、俺はさっぱり分からない。
大切なもの、ひとが、いつもとは違う状態で家に帰ってくる。
それは、やはり、怒りなのか?
大切なものが変わって家に帰る、怒る。
それは自分というものが大切だという大前提があって、
そこから、配偶者がより大切であり、子が、より、大切であって。
それではじめて、怒るのだろうか。
俺にはさっぱり分からない。
普通の人が当たり前に感じる感情が、もう分からないのだ。
怒りと共に、泣きそうになりながら帰った。
申し訳なさとは、少し別な気持ちを、介在させながら。
圧倒的に、確実に、僕とは違うのだ。
大切なもの、人は、みんなどっかの見知らぬ○○を入れられて奪われたよ!
もう分からない。考えたくない。
なんでこんな事になるんだろうな。
前後不覚になるまで呑まないで欲しい。
とりあえず明日、隊長には謝罪の電話を入れよう。
数年前の春、横浜で似た様な事が起こったな。
起こしたと言うべきか。
ワケ分からん様になるまで、呑むなっ。
酒は呑んでも、呑まれるなっ。
呑まれる奴は大嫌い。
怒りと悲しみの複雑な気持ちです。
ちくしょう。