枯渇
水木と、20時半まで現場で測定して帰ると言う事をやっていた。
さすがに金曜は何も予定が入らなかったが、疲れて眠かった。
どうでもいい事を水増ししてやってただけ。
久方ぶりの賞与が出た。飲みに出掛けた。賞与出なくても行くけど。
買おうと思っていたギターは売り切れた様だ。
これも福音なのかも知れない。
もっと別の事をやって見ろという天啓かも知れない。
俺はこれでも前向きな方なのだ。
ここ読んでる人からしたら、嘘丸出しにしか聞こえないかもだけど（笑）。
特に食べたい物も無いので、かと言って帰りたくも無いので、
どっか河岸を探すしか無く、とは言えジムに行きたいのに
雷雨の予報で渋々ジムの用意を家に置き去りにしてきている
フラストレーションも有り、の、かなり鬱陶しい状態。
京都駅界隈をウロウロして、銀行巡りも終わり‥
つかATM遅い奴はほんとなんとかしてくれ。
自転車の罰則厳しくする前にこっちが先だ。最早害悪だ。
で、飽きもせず串カツに行こうかとふらついてたら、
どっからともなく焼肉の匂いしかしなくなって来たので、
発信元を探って、入ってみた。
一人行けます？なんつって入った店は、結構活気に溢れていた。
大学生のカス共が知性の欠片も無い話題で喚く感じでも無い。
程良い雑多な感じと、程良い騒々しさで、つまり性に合った。
生中から始める事にした。タン塩680円。薄目だが多い。
肉は基本的に、味噌だれか塩だれで供される。
味噌もニンニク塩だれも、正直過剰に思える程肉質が良かったので、
少々勿体ないかなとは思えたが、まぁそれもたまには良いだろう。
カルビを頼んだ時、繊維の切り忘れで、四枚位の肉が連なっていた。
来月だったらコレ間違いなく七夕の短冊にしてたんだけどな（笑）。
ちょっと切ってくれんかと無茶言ってみたら、なんと新しいのと変えてくれた。
嬉しかったけど申し訳なかったな。
後から合流した元々カノが、「歯で噛める」つってたけど、
そういうんじゃねえんだよな。
テッチャンは若干匂いがする。これはタレで正解かも。
タレタレ言ってるけど、ここは揉みダレのチョイスしか無い。
つけだれが無いので、卓上のポッカレモンで食べる。
俺はコレに胡椒を入れて食べていた。塩はもう要らないだろう。
レモンで食べていく焼肉は、結構しっかりしたお肉でもさっぱり頂けた。
焼肉えびすのボケと小宮山のババアの所為で、規制が厳しくなった生肉だが、
ここはユッケをたたき風と称して表面を炙って出してくれた。
勿論品質は問題なし。ガキの頃から超健康優良肥満体。
舌も身体も肥えている。食えば品質は分かる。
黒霧島（ハイオク）でエンジンかけ始めた途端、腹ふくれてきた（笑）。
なんとなく元々カノに連絡取ってみたら来るというので待つ事に。
余り話す事も無いのだが、たまにこんな風になる。
自分が生まれて初めてふった人なんだけどな。
何かというと自分の身体的短所のせいにしたがる人。
聞いていると正直疲れるので辛かった。
子供みたいにワガママでこれも疲れた。話を聞いて欲しい。
そんな感じでお別れしたけど、理由はまだ言っていない。
孤独を恐れて付き合ってる妻帯者と別れたら、
ゆっくり相手を傷付け無いように話したい。
が、結局俺も似たようなモノなのだ。
変われない理由を探し続けているカスみたいなものだ。
先日の別れを経て、俺は何も言える資格は無かった事に気付いた。
日進月歩。俺は変わり続ける。
- 夢や目標は無い
- 「無理」
- 人並みの暮らし
しなくても構わない比較して、人は自分を追い詰めていく。
出来ない事は出来ないで良いのだ。
出来ない自分を責めるような人とは生きていかれない。
それだけだ。
「私はもう結婚とか無理だから」
「みんなの幸せを見届ける」
見知らぬ人から通りすがりにぎょっとされるような、
これはもうほんとに神様が居るならなんちゅう事するんやと思うけど、
そういう女性にとって辛いものを持って生きている人。
「だがそれを、超えて寄って来てくれた人は、
ほんまもんちゃうの？」
と、答えておいた。
持って生まれたモノや、二次的に不本意ながら与えられたもので、
人格が悪い方向にねじ曲がってしまう事は、往々にしてある。
それを良い方向に転化出来る人は、それは素晴らしい。
だが、そうで無い人もおる。その方が多いんじゃ無かろうか。
そんな人達を、今の自分が、どうして笑えるだろうか。
河岸を移して、飲み直す。ギター2本のライブが始まった。
スタンダードナンバーを崩して、交互にソロを取っていた。
大型テレビのプレミアの試合と、全く合わなかった。
元カノと、元々カノと、別の呑み仲間の人妻とが呑んでた時、
俺の話題になったらしい。
しあわせになってほしいんだって。俺に。
そんなん閣議決定せんでええわ（笑）。
涼しさの中に、消えてしまいたい。
みんなを見守っていたい。
かえりたい かえりたい
呟けども かえれず
全ての道と選択を、誤って来た様に思う。
眠ろう。
