ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

第二の手紙

  • 僕はそれだけ虐げられてもあなたの事が好きです。これはきっとおかしい事?共依存?いきなりそんな、心を変えろと言われても難しい。あなたに裏切られて、本当に悲しかった。本当に、本当に、大切にしてきたから、それでも平気で裏切られて、悲しかった。何も言ってくれず、別れ際に注意でなんとかなりそうなレベルの別離の理由を聞かされて、お別れって、納得出来るわけがない。そんな土壇場じゃないと、僕に何も言えない様な雰囲気にしてたっけか?何でも言える様にしていたはず。それを。本当に。しょうもない。悲しくて情けない。
  • 僕はあなた方のやった事を許せないし、許すつもりもない。だがあなたにだけは、辛い目にあって欲しくなかった。誰がどう見ても、僕の周り皆、あなたが選んだ人は間違いだと言っているし、僕もそうだと思っている。でもあなたは、実際に経験してみないと分からないんだ。恋愛は理屈じゃない。けれどそれは、ダメなのに惹かれているだけ。比較的そう遠くない未来で、あなたが心を痛める事も知っている。あなたはズタズタになる事も。でもそれも、必要経費なんだろう。もう一人の私はそう言っている。客観視出来る自分はそう言っている。ただそれが、それを、食い止めたかった。
  • あなたはまだ、異性を見る目がない。だから悪意は徹底的に排除したかった。人も、気持ちも。僕も一度、機嫌が悪く激怒した事があったが、そうなるとあなたは完全に萎縮してしまって、敬語に戻ってしまった。やり過ぎたなと感じたので、出来るだけ穏やかにしながら、コトを進めていきたかった。悪意ある人間ばかりじゃないんだよと、あなたの最初の恋愛で伝えたかった。二人目にして急転直下になる分、精神がキツいだろうなとは思う。
  • あなたを救えなかった事、方向性を定められなかった事、過去のトラウマを癒してあげられなかった事、全てにおいて無力感を感じる。私はその道のプロでも何でもないのに、ましてあなたに裏切られたのに、まだそう思う。これは愛なのか執着なのか。後者なのだと思うが、愛したものを大切に思っていたし、救いたかった。それってそんなに、悪い事?ゆっくりとしたペースで、後二年程掛けて、じっくりと取り組んで行きたかった。それが本当に残念で心底悔やまれる。せめて僕程にまで回復出来れば、また違ったのかも知れない。
  • かと言って自分が無力だったとは思わない。あなたと一緒にいる時は、せめて、生き辛い世界での出来事を忘れさせようと、柔らかい雰囲気作りに終始した。あなたは穏やかで、ステキだった。肩肘張らなくて良いと、伝えたつもりだ。「私はそれに甘えてしまって」、と手紙には書いてくれていたけど、それが狙いだったんだから成功なんだよ!一緒にいる時位、生き辛い世界から離れて、羽根を休めて欲しかった。そしてそれは成功していた。これは誇るべき所だ。
  • 僕を裏切ったあの日以降、君は別の生き物に成り下がってしまった。全く他人の様だった。心変わりとは、人格が変わってしまう事。本当に悲しいし、偽者のあなたではなく、僕が愛した貴方に戻って欲しいと思う。そしてそれは叶わぬ願いなんだろう。それも分かっている。あれだけ罵倒すれば、いずれ戻れるかも知れなかった可能性もゼロになったのだろう。それだけ許せなかったし、どうしても伝えたかった。本当に許し難いから。私の真心を踏みにじった事は、今は忘れる事が出来ない。