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- 中学校の同窓会の報せが来たので、丁重にお断りの返事を書いて出した。その幹事さんからお手紙が来た。
- やはりそういうものを貰うと嬉しいし、ありがたいと思う。
- ただしかし、小学校もそうだが、中学校はより関わらないようにしている。(高校も。故に京都には友人が居ない)。みんなあそこで、酷い目にあったから。誰彼問わず、そうだった。
- そんな、思い出したくない思い出しかない校舎も、もう取り壊されてしまった。小中一貫校として生まれ変わるそうだ。
- 幹事さんの小学校も、自分の小学校も、都市部でガキが少ない割には粘っては来たが、もう廃校だ。色々、思う所はある。
- 二日と家におれないひきこもり、過去を回想がてら、何度も取り壊し風景を見に行ったものだ。
- 記憶の歯車に、石が噛んで止まったまま、歳だけ食って。
- もう同級の人と会う事もないだろうし、便りも貰う事はないと思っていた。比較的会話が出来そうな人だったけど、なかなかね。性別が違うとね。なんやかやね。冷やかされるしね。相手に悪いわね。今なら女性には進んで話し掛けるのに(笑)。本当に色々あったねぇ。
- 便箋にびっしり書いて返してくれたのがとても嬉しかった。もう彼女は姓も変わってしまっているけど、手紙の中では、時間が戻ったように感じる。まぁ、その時の記憶しかないからねお互い。
- しかしそれはとても不思議な感覚。
- また誘う、と言ってくれた。きっとその時はまた、丁重にお断りするのだろう。
- 今でこそ笑える思い出。かつて近しい人にだけ聞いて貰った思い出。ようやく「思い出」になった思い出。
- 明日返事を出そう。