ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

  • 歓送迎会。定時ベルと同時に事務所に帰ったのに既に同じ派遣会社の先輩が脱兎の如く逃走しててサッパリつかまらなかったので(誰とも番号交換してない(典型的な窓際))、仲良しグループっぽい人らに混ぜてもらう事にした。バスで向かうのだが田舎のバスは勿論時間通りに来ない。まぁ、バスに時刻の確度を求める時点でアウトやけど。気配り人妻と喋ってた。アロンアルファのチューブを握り潰してしまった時の様な、にちゃっとした笑顔がいい。
  • バスの中で座席余ってたんだけどなんとなく立っていたかったのでそうしてたら、おばちゃんが無理やり自分の横の席を空けようとしてくれたのでひたすら遠慮したのだが(隣に座るのが嫌とかじゃなくて普通に立っていたかった)、結局俺の為に別の席に移動してくれはるというワケの分からん事になってしまったので、もうこれは座るしかない。これ座らんかったら、ヤ○ザの兄弟杯を断るのと同義だ。しょうがなく座ったら人妻がまたにちゃっと笑ってやがる。他の人達は遠くに座ってたので俺たちしか分からない。その後何度かお互いを見てたんだろうけど、お互い絶妙に遠くを見ていたので目が合わない。泳ぐ視線の中をバスは無言のクロールで進んで行く。そうして駅前に着き、店に辿り着く。あれ、ここ前の前の派遣先の飲み会で来たわ。
  • 昨日は歓送迎会だってのに送迎される人が結局最後まで来なかった。俺は人妻の隣に座ってずーっと喋ってたんだけど、最後まで被送迎者が来なかったので「もう二度と会う事も無いのにねー♪」とかド酷い事を言っては二人でゲラゲラ笑っていた。大っぴらには出来んわなこんなネタ。
  • みんな帰っていく中で仲良しグループはバーに行ってまだ飲むらしいのでなんとなくご一緒させて頂く。年長の男性が酔い潰れて帰って(弱い!)、もう一人の兄ちゃん、そう、俺にやたら結婚の話題とかパパっぽいとか言って来る派遣古参の気配り兄ちゃんも気付かん内に割とキてて(弱いぜ、弱すぎるぜ!)、まともなのはおばちゃんと俺と人妻だけになってた。みんなに「酒つおいねー」とか言われてたけど、焼酎とワインとビール混ぜた位で酔うかよドアホ。
  • 人妻と喋ってると面白い。害が無いから良い。お互いねがてぃぶやろうのかまいたがりのつっぱねられ屋さんだと言う事が分かった。人のモンだと思ったら完全に興味が無いので(それが、普通ですよね。道徳道徳)、穏やかになれて良い。もし好意を持っちまったら、俺が黙って苦しむだけ苦しめばいいのさ。まぁ無いけど。似たもの同士なので喋り易かった。それだけ。
  • バーなんて、殆ど言った事がないのでアレなんだが、こりゃ、おねえちゃんと行くべきやなと思う店だった。コンポがonkyoだったのが好感度アップ。俺の今のコンポがonkyoだからっていう理由。ホワイトチョコみたいなスーツでびしっと決めたおにいさんが、ひきつけを起こしそうな速度でシェイカーを振るのを見て人妻と二人で心配していた。だってほんとに首が飛んで行きそうだったのだもんよ。
  • 俺がonkyo好きな理由。onkyoはヨソの売れ筋商品のマネをするだけの地に落ちたブランドだったんだけど、社長が入れ替わって持ち直したんだよね。コンセプトは、「とにかくいいものをつくれ」。これだけ。燃えるでこういうのは。作る側はな。それで持ち直した。って、テレビでやってた。村上龍小池栄子のアレだったかな?忘れた。小池栄子は結婚してから綺麗になったよな。あれ、俺だけですかそんな事言うのは。いや角が取れて綺麗になったと思うんだよね。それまでは大嫌いだったんだけど。
  • 少し離れた席に痛いカップルがおって、もう喋り方から酷かった。痛々しいカップルの痛々しい会話を思い起こして頂けたら分かると思う。凄いなこいつら、とか言いつつ、結局二人で真似して遊んでた。
  • 大概のこういうバーとかスナックでは(しかし俺こういう店本当に京都では知らないな。これじゃダメよな。よし、探そう!と昨日で思った次第である。一人で飲むのも、いいものだよな)乾きモノ、というか、柿の種とか簡単な酒のアテになるようなものが出てくる。昨日は落花生だったんだけど、その剥き方見てるだけで性格が分かって(分かったような気がしてるだけ)面白かった。僕は普通に落花生の縦のラインに力を入れて真っ二つに割って、その中の実の茶色の薄皮を全部くりっと剥いて食べるんだけど(神経質!?)、気配り兄ちゃんはべきっと割って、薄皮を剥かずにそのまま食ってた(これは地味に俺の中でカルチャーショックだった!)。オチの人妻に至ってはベキベキに割ってグチャグチャになってカウンターが完全に粉吹いた挙句、豆を床に落としてやがった。ダメだ。
  • 外の皮を綺麗に半分に割って中の実の薄皮を剥いて、半分に割った外殻の中に戻してカウンターに置いて、っていう作業を、落花生があるだけやってた。
  • 帰りにサークルkでシュークリーム買って食べた。まだ食うの?まだ飲むの?っていう。おばちゃんが去って、気配り兄ちゃんはもう足元おぼつかなかったので(ヨッパライを初めてちゃんと見た!)、話し相手は一人しかいない。最後に駅で「これ言ったらまたバカにされるから言わない」みたいな事を言われた。そういうの、若干残るんだよな。まぁそれも、辞めるまでの話。電車の中でももう兄ちゃんはもずくみたいになってたので、アホな話を延々としていた。
  • アホ話、最近してなかったな。そんな事すら、忘れていて。ダメな俺だ。
  • 帰りの電車では前の前の派遣先に俺が辞めた後、新たに入った同じ派遣会社の人と電車乗り合わせてたんだけど、何気に目が合わないような動き方をしてやり過ごす。こういう時の俺は神掛かっていると自分でも思う。0.5秒の速さでその目を逸らす(Number girl / inuzini)。飲み会であっただけの人だしな。何喋っていいのか分からん。というか面倒。心の中でノーカウントにする作業は得意です。ドアが開いた時に反対側になってたスーツ姿のおねーちゃんに惚れる。いやー、スーツは良いよ。もっと評価されて良いと思う。
  • 京都駅に着いて、京都タワーを見上げる。駅の照明はもう落とされていて、閉店間際の様相を呈している。エスカレータの止まった大階段を登る気には到底なれず、家路に。ビール引っ掛けて帰ろうかと思うが自販機全部使えなくなってる。あれなんで夜中は酒買えん様になったんだ?意味不明。コンビニでレジの人と関わるのも億劫だったので酒は買わずにipodちゃんとお話。割と本気で歌いながら帰る。radioheadのknives outの次にsyrup16gの夢という虐殺コンボ。命の底辺を感傷に引き摺られつつ生きれば良いのさ。そんな事を心の中でほざきながら帰る。
  • 僕らは、若くて、心が、ゆがんだ。叫ぼう、叫ぼう、僕らは、ここだ。ゴイステのさくらの歌は最高だ。アレが分からん奴とは一緒に飲みたくない。いや分かっちまう方が悲しいんだろうな。悲しみを知ってるって意味でな。直に心臓をドツかれる様な感覚。ああ、こんな人がいる時代に生まれたんだったら、音楽やってても勝てないよ。ベクトルがそもそも違うんだけどね。
  • フラ付きながら橋の上を歩いていて思う、「このまま打ちひしがれて弱って死んで行く程弱くも無いし、ダルい人生を送って行くほどのアホでもない」、と。何か、退屈過ぎるこの世界で、心底酩酊出来る何かを探そう。何もしないで生まれて死ぬには、余りに退屈過ぎるこの世界で。