ゆっくりいこう

自分の為だけに書いています。意見は聞いていません。

  • 職人っぽい仕事。本来の目的。年上のお姉様が俺よりいい男だと太鼓判を押すナイスガイと仕事。うーん、仇名は何にしよう。初見でやった俺より仕事の精度が劣っていたのはナイショだ。こいつと喋ってると楽しい。神経通ってる奴と喋ってるとおもろい。でかい声で普通に悪口言うし。辞める事を決意した男は微妙に壊れかかっていて面白い。いやまぁなんというか。うんむずかしいな。色んな事を思い出していた。
  • やってるとどんどん時間が過ぎた。なんだか気付けば定時って感じで。これは嬉しい誤算だった。朝愛人に話し掛けられた時はウンザリしたもんだったが、やってみると時間の過ぎ方が早く、嬉しかった。色んな事を思い出していた。
  • 彼は粘って7時で日報を締めていた。俺はもうどうでも良かったので6時半で切って忌々しい空間から逃げてぼーっと彼を待っていた。色んな事を思い出していた。
  • 色々話す。もっと早くから知ってればなぁ、と思うのはいつも辞める時期が決まった人のみ。色んな事を思い出していた。
  • 個人名義の名刺を渡し、去る。色んな事を思い出していた。
  • 昔好きだった人の事を思い出していた。過去はとかく美化されがちで、それが俺の悪い所だと日々かねがね常々思い。「あなたは大きな人ね」と言われて、うろたえたあの日の事を。二度と、そんな事は言わないで下さい、と。俺は日々矮小で卑小になっていっている。生きながら死んでる。そんな事を、ずっと思い出していた。俺は今、弱っている。